憧れのドリア~ホテルニューグランド横浜

外飯の話
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ドリア大好き!ぽんこつです。

2019年が始まってまだ間もない、平成の終わりの足音が聞こえ始めた3月。忘れかけていた幼き日の思いを叶えてまいりました。

ホテルニューグランド横浜、ドリア発祥のレストランにてその味を堪能する!です。

港の見えるハイカラホテル

午前中ギリギリにお墓参りを済ませ、目的地到着はランチタイムを少し過ぎた頃。

地下鉄みなとみらい線の元町・中華街駅を降りると長ーい地下通路が。駅本体は中華街の出入り口から少々離れているものの地下通路があることで雨風灼熱をしのげて快適です。

地上に出ると交差点を挟んだ向かいに中華街の朝陽門(青龍門)がお客様をお出迎えしていますが、今日はそっちじゃない。逆方向、中華街を背にして港へ向かって進みます。

ほどなくして新館のタワーが現れ、その角を曲がれば歩道へ張り出した庇を設えた歴史と趣あるホテルニューグランド本館の姿が見えます。

イタリアンタイルで装飾された柱やアンティークな灯りが何とも素敵です。

本館は1927年開業、銀座和光などを手掛けた建築家によるもので、現在は経済産業省認定の近代化産業遺産、横浜市認定の歴史的建造物として認定されているそうです。

エントランスをくぐるとホテルの正面部であり中心部でもある大階段が出迎えてくれます。ニューグランドの象徴的存在ともいえる堂々たる造りです。

階段を見上げると開業当時のボールルームやメインダイニング(現在は結婚式や各パーティーの会場)に繋がるロビーフロアがチラ見えします。

ホテル散策は食後にとっておいてレストランへ急ぎましょう!

レストランThe CAFEへ。

1階の東側に位置するThe CAFE。正面にはホテルオリジナルのスイーツがショーケースに並んでいます。お土産もここでバッチリですね。

席の準備まで少々待機しながらメニューを拝見します。

クリームコーンスープいい!けど、オニオングラタンスープも捨てがたい…。ホテルメイドのサンドウィッチも美味しそう…。目移りします。

夢にまで見た憧れのドリア!そう!これです!今日はこれを食べにきたんです!30と何年越しの夢を叶える時が今やっと来ました!伝統の3品は絶対に外せないので注文確定です。

準備が整いましたと案内され席に着き、悩んだ末にオニオングラタンスープとオムライス、伝統の3品を注文してお替り自由のコーヒーをすすりながら客席全体や食器・カトラリーなどを感心しながらジロジロと観察します。

上品で可愛らしいホテルのシンボルマークである対のフェニックス(不死鳥)は約100年ほど前、1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災からの復興を遂げる横浜への希望を託された証だそうで、ホテル客室内の家具やファブリックにもあしらわれているとのこと。可愛らしいだけではない、意味を知ると何だかグッとくるものがあります。

天国が何度も訪れる。

まず、テーブルへやって来たのはアツアツのオニオングラタンスープ。濃厚だけどさっぱりとした味わいは駆け登る感じで一気に飲み干してしまいました。

お次はオムライス。スプーンを入れ割った写真もあったのですが、あまり美しく撮れなかったのでガワのみになります。別添えのデミソースをかけて。外側は美しく均一に焼き上げられていますが、内側が半熟とろーりでデミソース&内部のチキンライス&しっかり火の通った卵とすべてが一体となり口の中は天国です。

続きましてナポリタン。マッシュルームさんが左の方でころがってます。いわゆる喫茶店のほんのり甘いケチャップ味のナポリタンとは少々異なります。ぽんこつ母が作ってくれたナポリタンに近いです。ニンニク・玉ねぎとフレッシュで酸味のあるトマトらしいあっさりした大人の味わい。オリーブオイルとローリエの香り高く、ヘルシーな印象でした。

そして!本日の真打ち登場!お待ちかねのシーフードドリアです!はぁ~…溜息出ちゃいます。やっと会えたね!トロトロでアツアツのをいただきまーす!

口の中がよだれでザブザブになりながら手を震わせて撮った記念すべき一枚はブレブレです。この後、黙々といただきましたが美味しい。美味しいが過ぎる。ホタテやエビがたっぷり入ったソースとご飯は割合で言えば2:1ってところでしょうか。

上にかかっているソースが圧倒的に多いのですが、多すぎるという印象は無くむしろソースだけわざわざ残すのでパンください!ご飯だけじゃなくてパンでも食べたいです!って感じです。

メイン具材のホタテやエビは大きな身をひと口大にカットしたものですが、これでもかっと言うほどゴロゴロたくさん入っています。魚介を噛みしめた時の歯ごたえも、ホタテはホロホロ、エビはプリプリと楽しませてくれます。う、うまぁーい。

ソースはややオレンジがかった色みで非常に濃厚。魚介の風味も心地良く、だけどしつこくない。もしかしたらソースアメリケーヌで伸ばしているのかもしれないです。それこそクリームシチューをいただいているような天国…。あっという間に空になりました。

シメはハイカラなデザート、プリン・ア・ラ・モードです。ホイップクリームとフルーツ、バニラアイス、プリン。シンプルな盛り合わせですが、どの順番で口に入れてもみんな仲良しになる懐かしい味わいです。コーヒーのお替りをいただいて、ふぅ~…ごちそうさまでした!

美味なるドリアと素敵な建築

やっと会えた憧れの味は納得、満足、満腹で幸せです。クリーム最高。ドリア最高。

やっぱり「こんなに美味いものがあっていいのか!?」レベルの美味しさでした。もう、これ以上の言葉にならずすみません。

食後、エントランスの大階段を上ってロビーフロアへ。大広間で結婚式ではない何かのパーティーがおこなわれていたようで賑わいを見せていました。それにしても柱や天井、照明などの設えがとても美しいです。

まだ3月ということもあり中庭は寒々しい印象でしたが、名門ホテルは植木までしっかりと手入れが行き届いています。この中庭へ出る扉の周辺にはニューグランドの歴史や歴代の調度品などの展示があるので、レストランで待ち時間が大幅に発生してもゆっくりと見ることができそうです。

念願を叶えた喜びと、期待通り、いやそれ以上の美味しさが30何年もホテルニューグランドで待っていた事実。もっと早く来ればよかったのか、今でこそ噛みしめられる感動なのかわかりませんが、美味しいひと時を過ごさせていただきました。

次回は窓際のソファシートに座ってみたいので予約して訪問したいと思います。

記事内情報:2019年3月

ホテルニューグランド

〒231-8520 神奈川県横浜市中区山下町10

TEL:045-681-1841

営業時間:10:00~21:30(L.O. 21:00)

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