ぽんこつと自転車その2

ぽんこつの話
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大好きだったアイツとの別れ。

20年以上を共にしたワンタッチピクニカとのお別れ。もっと整備に適した環境があればとか、かけられる時間があればとか、お金があればとか…。仮にそのすべてが整っていたとしても、きっとやりきれないぽんこつ自身のぽんこつさを見極めて手放すことに決めたアイツ。

大好きだったアイツの小さなベル。遺品として残しています。

バネが伸びきっていた小さなベルは、普通に走るだけでチチーンと鳴りつづけ歩行者を散らしたもんだと懐かしい気持ちになりますが、厳密に言えば軽車両の整備不良として道路交通法違反になります。みんな気を付けよう。

新しい相棒との出会い。

そして新たな自転車との出会いが訪れます。そりゃもう一目惚れとしか言いようがない出会いでした。

近所の国道沿いに大型の自転車屋がオープンするウワサを聞きつけ、さっそくお邪魔してみると最新の電動自転車や流行りのクロスバイク、オシャレだけどリーズナブルなオリジナルバイクなど取扱商品の多いこと。

人気車種の中古や塗装に少しの剥げなどがあるアウトレットも豊富にそろっている中で、ぽんこつの心をグッと掴んで離さない一台と出会ってしまいました。

100年以上の歴史があるフジ自転車の「ヘリオン」号。

スレンダーなフレームにピカピカのホイール。キラキラとまばゆいグリッターが散りばめられた、上品でありながら気の強そうな印象があるキャンディーレッドの塗装。

太陽を背負った富士山のエンブレム。

そして、なんと言っても富士山をモチーフにしたシンプルかつレトロなエンブレムデザインが痺れるほどかっこいい。

フロントシングル、リア変速8段の走り。

山で走るわけでもなく、スピードを極めたいわけでもなく、ただただ快適なスピードで街なかを移動したいだけのぽんこつにとってはちょうど良い。

都内はすこぶる快適。

平地の舗装道路(車道)を6速の漕ぎ出しでスッと16~18km/h、ある程度乗って8速で23~26km/hの速さでスムーズに移動できます。

もっぱら車道の自転車通行帯を走ってはいますが、状況などに応じて歩道(自転車の通行が可能な)を通行することもある中で、タイヤもリムも細く歩道の縁石に乗り上げた時の衝撃を心配していましたが、都内であれば低段差(スロープ)になっているのでさほど気にもならず。

ただ、川挟んですぐ隣の千葉県市川市は車道も歩道も舗装はガタガタ、縁石も乗り上げる度に衝撃が激しいなど地域による整備の差を感じました。(あくまでも個人の感想です。)

シンプルであることが一番カッコいいけど、申し訳程度でもカゴがないと困る。

自転車のカッコよさで言ったらカゴもワイヤーロックも反射板も不要の長物ですが、なきゃないで困ることも。なかなか納得のいくものが見つからず、フェンダーの取り付けを見送っているものの雨の日はやっぱりないと困るのでカスタムショップを物色中です。

スタンドも片側タイプの調整可能な既製品が多く取り付けをためらいましたが、オシャレな雰囲気のアルミ製センタースタンドが見つかり満足です。

良き相棒としてこれからもヨロシク。

夕日とヘリオン。

上体の重さを丸預けの体勢になるフラットなバーハンドルに華奢なボディー、ピカピカの小さなホイールとクラシックな佇まい。なんだか小生意気でツンツンした印象なのに走りだすと十分に期待通り。

そんな、どこか危ういアンバランスさとは裏腹に小回りはきくし軽くて快適なニューフェイスのヘリオン号ですが、これからも良き相棒として末永く共に過ごしたいので「フジコ」と呼んで愛でています。

東京湾に浮かぶ富士山の日没も美しい。

ワンタッチピクニカと過ごした20年と同様に、今後のぽんこつ人生の20年を支えてくれる大切な存在になることと思います。

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