麺屋ひょっとこ銀座店

外飯の話
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有楽町の交通会館にある人気店の支店。

本当に日本人は麺が好き。例にもれずぽんこつも麺大好きです。

ラーメンだけでも様々なジャンルがありますが、この「おすまし系柳麺」はなかなか他にない印象ですがいかがでしょう。もし、ひょっとこ以外のおすまし系をご存知の方がいらっしゃったら是非にご教示いただきたいです!

交通会館の本店(?)は極狭小店舗でカウンターの7席のみ。大将と女将さん、たまに洗浄や行列整理のスタッフが多忙ながらもテンポ良くオペレーションする姿は待つ者を退屈させません。

カツオと鶏ガラのアッサリとしたスープ、そのスープがよく絡むしなやか細麺、ふんわりとした柚子の香りの馨しさ。初めて食べた時からすっかり虜になり、何度も通うようになりました。

ラーメン大好きぽんこつさん

交通会館のお店はビジータイムを避けて行っても並ばないで着席できたことは一度もなく、よっぽどの雨の日でもだいたい10名くらいは並んでいますが、回転率が高いのかさっさと順番がやって来ます。

4,5年前の有楽町・交通会館B1ひょっとこ本店(?)前。写真が古い。

ラーメン一杯のために30分以上かけて並ぶのは絶対に嫌なので、まさに今、話題!というお店にリアルタイムで行くことはまず無く、その最たる理由が30分(1時間)以上並んだ場合の費用対効果が見合わないなぁと感じるからです。

「今が旬で世の中の話題にのぼっているから」ということが、ぽんこつにとって時間をかけてまで遂行する体験とは全く思えないし、そうゆうことに目ざといミーハーな知り合いから「美味しいからぜひ行ってみて」とおススメされて1時間以上並んだ店でしょっぱすぎて塩辛くて心の底からガッカリした体験が幾度もあるので行列店は眉唾物という印象です。

「上品な味だよー」とおススメしてくれた人、普段どんだけ塩分摂ってるの??

あら、おしゃれ。

銀座のまんなか辺りに用事があったので、「あ、そういえばひょっとこの銀座店が近いから行ってみよう」と傘をさすほどでもない小雨中、訪問しました。

モダンな外壁の建物

昭和感漂う交通会館のお店とは打って変わっておしゃれなカウンターbarのような店構え。

雨模様の影響か並びもなく、さっそく券売機で和風柚子柳麺&トッピング海苔を会計してカウンターへ。ピカピカの厨房にしばし見とれます。

交通会館の本店(?)に習ってかカウンター提供スタイル
箸袋にもかわいいひょっとこ
クリーンな印象のカウンター内厨房

新しいお店とは言っても多分オープンから2,3年は過ぎていると思いますが厨房の中もとても清潔で、オペレーション最中のちょっとしたスープ溢れなんかもその都度サッと拭き取りキレイを保っているご様子。

手際のよいオペレーション

こちらの大将はお若く物腰柔らかなお兄さんでした。「撮影しても良いですか?」とお尋ねすると「顔出しなければ良いですよ。」と二つ返事をいただきました。

見目麗しい柳麺

久しぶりで震えてきた

うーん。美しい。しばし、この美しさをご官能ください。

う、うつくしい…

そして、やっぱり美味しい。

柚子と三つ葉の爽やかな香味が澄まし汁のようなスープと細麺に絡んで口の中は天国たまらない。

茶碗蒸しの合わせだしのような、関東風のお雑煮だしのような、松茸土瓶蒸しのだしのような、ちゃんとした料理屋さんでこれらをいただく機会がそれなりにあった方ならわかるはず。

極太の支那竹も控えめな味付けと柔らかな歯ごたえが最高だし、一枚ドーンと鎮座するぶ厚いチャーシューも肉はホロホロ、脂はトロトロ。味玉だってどっぷり濃い味のタレに浸かったどす黒い歌手みたいではなく、スープとの味のコントラストが調和する控えめながらちょうど良い味わい。みんながみんな控えめなのにちゃんと個性が光る、そんなラーメンです。

そして、トッピングした名脇役の海苔。

この海苔が最高の働きをする

たった2枚のトッピング海苔、お値段は120円と「え?海苔2枚で120円?高すぎる!」と、思う方もいるかもしれませんが、この海苔には120円払うだけの価値があります。

スープにハラハラと溶け出す風味豊かな海苔はまさに本物。いつまでも変わらず、このクオリティの海苔を120円で提供できるかなんてわかりませんが、その辺の某有名ラーメン店が出すトッピング海苔とは格が違います。

一つだけいただけなかったこと。

レンゲが木製だったことだけが残念でした。

今、巷を騒がせている新型感染症の影響だけではありませんが、飲食店の食器やカトラリーは清潔を保つために手洗いにて洗浄した後に食器洗浄機で洗うことが標準的です。店によっては除菌のために塩素漂白することもあるでしょう。

木製のカトラリー(箸やレンゲ)はその材質の特徴ゆえ洗剤や漂白剤が染み込みやすく残りやすい、使えば使うほど表面をコーティングしていた仕上げ剤が剥がれ木質部分がむき出しになりさらに薬剤が染み込むという悪循環を招きます。

今回、一口目のスープにこの漂白剤くささがフワッと香ったことだけが少々残念でした。

陶器に比べて壊れにくいとか、温もりのある触り心地とか良いところも沢山ある木製のカトラリーですが、飲食店で導入を検討する場合にはそんなウイークポイントもあるってことが広く知られることを切に願います。何かの機会で改善提案の一つになれば…。

そうは言っても美味しかった。

こんなに何度も通うラーメン屋さんは、ぽんこつにとってはとても珍しく、これからも「ふ」と思い出しては行くことと思います。

巷のクチコミで「味が薄過ぎる」とか「化学調味料の味がバリバリする」と目にしましたが、世に溢れるありとあらゆる食べ物は自分で作る以外は何が入っているかなんて分からない。

健康と精神衛生のために塩分と難癖は控えたほうがいいですYo!

今どき流行りの「惣菜ポテサラ手抜き教」で「めんつゆ手抜き信者」は、塩から醤油からせっせと自分で手作りしたらいいYo!

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