愛車との出会い
まだまだぽんこつもヒョッ子だった20代中頃、御茶ノ水にあった文化学院という今は無き学校で建築を学んでいました。
在学中のある時、同級生から所有する折りたたみ式の自転車を貰ってくれないかと持ちかけられ、手に入れたのがブリジストンのワンタッチピクニカでした。
タイヤは12インチと子供用自転車でも珍しいくらいの小ささで、チェーンではなくゴムベルト式でちょうど車のエンジンのタイミングベルトの様。
最近はやりの折りたたみ式自転車に比べてかなり速度が出るし、小さくてかわいいし、とても気に入ってかれこれ20年以上を共にしてきました。
2,3年前からの不調
12インチのタイヤ自体がなかなか手に入らないので、ブリジストンと取引のある自転車屋さんで度々パンク修理をしてもらっていましたが、いよいよタイヤ以外にも不調が目立って来たのはここ2,3年前から。
凝ったカスタムをするなど熱烈な愛好家がいるらしいですが、ワンタッチピクニカの修理を依頼できるような町の自転車屋さんが近所に無く、無理やりロードバイクの専門店などで様々な修理を試みました。
純正のパーツは手に入らないのでカスタムパーツに組み替えてみたりもしましたが、ついにベアリングがダメになってしまい手放すことに。
何とかならないかと色々と考えましたが、結局自分の手にはおえないことを悟り、残念だけれどもお別れすることにしました。
20年ありがとう。
町の中を走れば、老若男女いろんな人から「ちっちゃい!」「かわいい!」と声をかけてもらって、特に小さなお子さんたちから人気者だったワンタッチピクニカ。町を走れば必ずと言っていいほどみんながふり返ってくれる小さな人気者でした。
「しゅごーい!ちっちゃーい!」と、嬉しそうにかけ寄られて愛車もたいそう嬉しかったことだろうと思います。
毎日、どこに行くにもという訳ではありませんでしたが、まさか20年もの歳月を共にするとは想像もしていなかったワンタッチピクニカ。
ある時は半年に及ぶ名古屋の出張にも連れて行こうかと思ったけれど、諸事情により断念したなぁ…。
長期海外滞在時には父が愛車にしていたなぁ。
ぽんこつの小さな相棒。本当に20年間、ありがとう。そして、お疲れさま。
今度の愛車も20年…乗れるかわかりませんが、思い出がいっぱいできますように。
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