貧血,鉄分補給にレンズ豆ごはん。

ぽんこつの話
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超健康優良だった頃

10年ほど前、アフリカのセネガル共和国という国へ2年間滞在していた頃のこと。首都ダカールから数百キロ離れた地方都市より更に下ることピーナッツ豊かな砂漠の田舎で暮らしていました。

厳密に言えばインフラは整っているほうの地域でしたが、それでも計画停電や計画断水が毎日数時間おきに予告なくやってきて「今日もダメだったかー」とか「え?いつもなら水が出ない時間なのにジャブジャブ出る!」なんてことは日常茶飯事。

内陸部にて暮らしていた自宅の庭と貸与されていた移動手段のバイク。

日本のようなコンビニがあるわけでもなし、田舎での普段の食事はほぼ自炊のみ。自分自身は周りにも助けられ、それなりに工夫しながら暮らしていました。

一日一回、バケツをひっくり返したような雨(日本でいうゲリラ豪雨)が降る雨季には1週間停電なんてこともありましたけど、人間は電気がなくても水と火さえあれば何とか生き延びるために知恵を絞るもんだと思えた2年間でした。もはや10年以上前のことなのかと懐かしみを感じます。

天気が良ければ庭に洗濯物。当時のぽんこつは背中がムキムキだし焦げている。

とにかく、無事に帰国して現地での経験を何らかのカタチで世に伝えるということが使命であると心に刻みつつもそんな発信は実行されず、帰国後もぽんこつらしく期待を裏切らないぽんこつな暮らしを送って今に至ります。

一見、アフリカの砂漠地帯で2年も暮らすなんて凄いと言われがちですが…貴重なアフリカ行きの決め手は…秀でた頭があるからでもなく、技術保有者だからでもなく「ぽんこつが健康だったから。」に他なりません。

意識してないと摂れない栄養素

現地での生活に慣れてきたころ、健康診断を受けて結果に衝撃が走ります。

当時、30何年間生きてきた中で健康診断にて「要注意」を受けることなく過ごし、健康優良だけが取り柄だったにもかかわらず「貧血・要注意」の診断が下されたことにびっくり仰天しました。

学校の朝礼で貧血で倒れたことも、鼻血を流したこともないのに貧血ってどーゆーこと?と思いましたが、確かに日本で意識しなくても食べることができていた小松菜やホウレン草は全くと言っていいほど無いし、赤身の肉や魚などはごくたまに食べる機会がある程度。

土間での自炊は欠かせない。

一週間の献立の中でそれらがバランスよく分散されるってことはまず皆無でした。

現地での食生活は主食が輸入品のパスタ、もしくは地元の職人がせっせと焼いたパン。これらに首都で仕入れたツナ缶やトマトソース、ちょいと離れた地方都市で仕入れた冷凍パウチのベーコン(輸送中に完全解凍され再び冷凍)などと地元でとれた僅かな野菜を工夫して日々の糧にしていました。あ、そういえばアジア圏から輸入している粗悪なクズ米なんかもありましたね。

朝食に屋台のサンドウィッチ。この油染み加減はきっとツナサンド。

さて。この乾ききった砂漠のど真ん中でどうやったら鉄分を摂取できるのかを調べると、輸入品のレンズ豆が入手しやすくダントツで鉄分含有量(約9㎎前後/100gあたり)も高い。さらに保存もきくし、調理も簡単と良いこといっぱいです。

乾物の大豆やひよこ豆、小粒のあずき豆でさえ調理する前の晩から浸水する必要があるのに、レンズ豆は炊飯前の米に乾いたまま入れるだけで炊きあがる。この手軽さがとても便利で帰国から早10年となりますが、時折米に混ぜて食しています。

手軽で簡単!レンズ豆ごはんの炊き方。

もう、詳しく説明するほどのことでもなく、先にふれたように炊飯器のスイッチをONする前に適量を投入するだけです。乾物なのでホコリが気になる方は洗ってもいいかも知れません。ちなみにぽんこつは一度たりとも洗ってことはありません。そのままザラララーと投入しています。計りもしない。

この商品も「原産地呼称統制」や「地理的表示保護」と呼ばれるラベル認証制度に準じているのではなかろうか。
ぽんこつは仏・ピュイ産のレンズ豆をアマゾンで仕入れています。鉄分は8mgとのこと。

仏料理レストランの前菜やスープ、ガルニチュールにもしょっちゅう登場するレンズ豆ですが、日本ではこのピュイ産レンズ豆が主に使われている気がします。

黒っぽい薄皮に包まれたレンズ豆。鉄分は皮にあるのか、身にあるのか。

タイマー炊飯することがほとんどないので長時間浸水させた場合、どのような焚き上がりになるか存じておりませんことをご了承ください。

玄米を…
こいつでウィィィンと精米します。

精米した白米をよく洗って3~60分ほど浸水させます。浸水が終わったら白米を一度すすぎ、分量通りの水を入れて炊飯器にセット。白米3合ならレンズ豆は大さじ2~3杯を目安に投入します。

ついでに二十八穀米も投入!
白米、レンズ豆、穀米をよくまじぇまじぇします。

あとは時が来るのを待つだけ。なんの難しいこともない、フツーに米とぎして投入するだけです。

ほかほかをいただきまーす!

約50分後、美味しそうに炊き上がりました!

いろんな穀物が入っていて食感も楽しい。

レンズ豆だけを食べればホクホクとした食感ですが、体積が小さいのでほぼ米と同化した食感です。二十八穀米と一緒に炊くと香ばしくてほんのり甘味を感じる、とても美味しい炭水化物の出来上がり。

医療従事者や栄養管理者ではないので、どのくらいの期間、どのくらいの量を摂取したら貧血改善になるのかは存じておりませんが、試行錯誤しながら自分なりにコツコツと不健康貯金を返上できればと今後も続けてみます。

まぁ、美味しいと感じているから続けているだけなんだけどね…。

注:アレルギーのある方は医師にご相談ください。

ありとあらゆる物質にはアレルゲンになり得る要素を含んでいます。ぽんこつには今のところ目立ったアレルギー反応は皆無ですが、個人差や健康状態、生活環境(ストレス)などによってアレルギーを引き起こす場合があるかと思います。

レンズ豆自体もそうですが、特に多穀米は大豆や麦、そば、ゴマに由来する成分が含まれている場合があります。健康に自信がある方もそうでない方もご自身の判断だけを頼らず、食べなれないものを継続的に摂取しようとする場合は一度血液アレルギー検査を受けることをおすすめします。

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