家族になった猫たち・そのⅡ

ねこの話
スポンサーリンク

二匹の兄弟猫との出会いが2016年2月に訪れ、年明けを迎えたら丸3年も一緒に暮らしているのかーと感慨深い気持ちだった2018年の年末、再び新たな出会いを迎えることになったぽんこつです。うん。つまり約半年ほど前ですね。

家族になった猫たち・そのⅠ
幼少から大人になるまでの間、家族の一員として犬とともに暮らしていたぽんこつです。初めて迎えた犬は近所の酒屋が繁殖させた由緒正しき英国女子、イングリッシュ・セッター(セター)のフィールドタイプで、とても優しく明るい性格から誰からも愛される...
手を差し伸べることの難しさ

新たな出会いを迎えたのは2018年の年の瀬ですが、事の発端は更に半年ほど前の初夏にさかのぼります。

とある友人が勤め先の周辺で野良猫に出会い、休憩時間におやつを与えるなどして可愛さに癒されているとの話を聞きました。

ぽんこつはこの話を耳にした時点で率直に「可愛いだけで食事を与えるのはお互いのために良くない」「自分自身で保護することはできない。けど、どうにかしてあげたいと思うのならのなら、早めに保護活動を実施している団体に相談したほうがいい」という意見を伝えていましたが、野良猫の方も友人のことを美味しいものを定期的に与えてくれるいいヤツという認識だったのでしょう。

勤め先に現れる友人を見つければご機嫌な足取りで小走りに駆け寄って、可愛らしい仕草で与えるものを欲しがり、美味しそうに平らげ、満足したと寝転がり、頭を撫でろと要求してくる。

友人と野良猫とのお付き合いは文字にしたらたったそれだけのことなのだけれど、お互いに寄り添い合う気持ちがあったのだろう思います。

友人も勤務先の環境を「何となく馴染めない」ような事を言っていたので、野良猫との交流はますます友人にとってかけがえのないものとなったのでしょう。

しかし、友人の勤務先は飲食物流関連だったため頻繁に徘徊する野良猫の存在に衛生上の危機感を表し始めたのでした。

保健所の介入

一般企業であれば当然に保健所へ相談することは隣の火事より明らかで、その時を迎えたようでした。

「…ようでした。」と綴るのは、事後に全てを聞いたからなのですが先にも書いたとおり「可愛いだけで食事を与える」行動が「お互いのために良くない」と言うことを強く伝えていたため、友人との交流はありつつも渦中の野良猫については友人も何と言うこともなく、ぽんこつからも尋ねることもなかったからです。

いよいよ保健所の職員が野良猫の捕獲に参上する前日。

友人は保護作戦を実行し、勤め先以外の友人の協力を頼んで職場周辺から連れ去り動物病院を何件か周って感染症検査、ワクチンの投与、去勢手術を行ったそうです。

とにかく保健所の手に渡らないために猫を保護した友人は、野良猫の保護活動を実施している団体を探し協力を要請したそうです。

ここまでの流れで言うと、友人宅で受け入れることが自然な方向かと思いますが、友人宅には既に長年連れ添っている2匹のワンちゃん(ちょっと強い感じの)が暮らしています。

「お互いのために良くない」のは既にワンちゃんと暮らしているということにも起因していたのですが、友人は自宅で保護できない状況を十分に理解した上で保護団体への協力要請を選択したものと思います。

捕獲後、大変にお世話になった…はずなのですが、この保護団体が少々厄介になる事に…

泣いて電話をよこした友人

無事に保護された野良猫はポウちゃんと名付けられ、一時保護ボランティア宅で過ごしていました。

ひょっとしたら1回はお産の経験があるかも知れない女の子で人間慣れしているものの、ボランティア宅の先住猫とは反りが合わなかったようです。

時間をかけて里親さんを探し、何度も面談するものの団体が提示する条件に合わない方が多く難航していましたが、保護から3ヶ月たった頃に安心して預けられる里親候補に巡り会えたとのことでした。

ボランティア団体の代表と友人とで、里親候補のお宅へお邪魔してご家族皆さんの意思や住環境を一緒に確認してうえで、やっと安心して里子に出す時期が迫ってまいりました。

しかし。

迎え入れに向けた情報交換として友人とこの里親候補の個人的なやり取りが始まった頃、団体の代表から友人に対して言葉による執拗な攻撃が始まったらしいのです。

この里親候補との個人的なやり取りの内容は、特に友人がボランティア団体の一員であるかのようなふるまいや、踏み入った情報の開示などではなく「おやつは何が好きなのか?」とか「どんなおもちゃが好みなのか?」など、猫を迎え入れる前にドキドキやワクワクを込めて保護主である友人に質問をしている程度のことのようでした。

友人からの話を要約すると保護団体の代表を介さずに里親候補と友人が個人的にSNSなどで繋がっていたことが気に入らなかったようだとのこと。

「今回の里親候補に決まらなかったらお前のせいだ!コチラでは今後一切お前の保護猫の面倒は見ないから早く引き取れ!」と。その時から里親候補の態度も急変したらしく、団体代表から何らかの圧力か根回しがあったようでした。

そこでぽんこつが召喚された次第でございます。

後に友人と団体代表との電話やり取りを横でも聞いていましたが、まぁ酷いもんでした。

「お前がそんなふうにチャラチャラしてるから里親が決まらないんだ!」とか「私を通さないでお前が勝手なマネしやがったから里親が決まらなかったんだ!」「保護したのは私だから私の猫だ!」と聞くに耐えない言葉遣いと意味不明な主張を繰り返し、友人に怒鳴る喚くの罵声を浴びさせていたことは事実です。

里親候補の方と代表との間にどんなやり取りがあったかは不明ですが、それなりの経緯があって迎え入れることを望んでいたはずだったので、友人から「代表の方から色々とお話があったとは思いますが、現状況では一旦はボランティア団体から責任もって預かり、その後お引き渡しに伺います。」と連絡を入れていたものの、一切連絡が取れなくなってしまいました。

常に交流があったにもかかわらず、今での経緯をもって情に訴えることも一切なかった友人が涙ながらに助けを求め、つかえながらも状況を説明してぽんこつを頼ってくれたのが2018年の12月になったばかりの頃で、段取りを整えてぽんこつ家で引き取ることになったのは大晦日の2日前でした。

友人に念をおしたこと

まず責任がとれない状況下で「可愛いから食事を与える」行動が「お互いのために良くない」ということをよく理解してもらうために沢山話しをました。

なぜ、それが良くないことなのか。この部分の価値観が合わなければ、うちで引き取っても良いとは言葉に出して言えませんでした。

それから我が家には既に二匹の護るべき存在があり、これを最優先にすることも重要です。

自ら保護猫の里親になった以上、その命がある限り安心して暮らせる環境や状況を最優先に手配する義務と責任がぽんこつにはあります。

この先、住二匹と反りが合わない場合にはこちらが提示する条件にあった里親を友人が改めて探すこと。

もちろん、一旦引き受けたからには中途半端に投げ出すようなことはしませんし、慎重に様子を観察しながらのことです。

ただ、相性は少なからずあると思うのでお互いがストレスになるようであれば時期を見て次の手を考える準備も必要であると説明しました。

今回の件で友人は野良猫を外で見つけたとしても、自分が責任をとれない状況下では今後一切、餌を与えたり気楽に近づいたりしないと約束してくれました。

そんなこんなで三匹目

二匹も三匹も大して変わらないと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが…理解し合えている男子二匹と野良出身女子ではなかなか難しいもんです。

先住にしてみたら自分たちのテリトリーを脅かす存在になりますし、野生的に過ごしてきた新参野良にしてみれば自分より生温いヤツらがテリトリーを主張するのは鼻持ちならないと言ったところでしょうか。

最初に友人から名付けられたポウちゃんから改名し、先住猫との攻防戦を日々繰り返してはいるものの、何となく自分の場所や甘えるタイミングなど微妙なバランスを保ちながら半年ほどが経ったこの頃です。

保護団体もさまざま

先住の二匹を受け入れるきっかけを与えてくれたNPO法人のボランティアの方々には本当にお世話になり、良いご縁を結んでいただいたと感謝の限りでありますが、同様に活動される他の団体が同じようなモチベーションと対応力をもって活動されているとは限りません。

ぽんこつとしては友人目線での情報しか得てないわけですし、その団体や代表との接点は全くなかったので100%友人との信頼関係の中でとった行動でした。

今回、友人が協力を要請したした時点から話が拗れるまでの期間、ボランティア団体やその代表との信頼関係の流れについては何も追求していません。

もしかしたら、過酷な状況の中でボランティア活動を休むことなく継続されている方からしてみたら、継続的な活動をしていない人たちそのものの考え方や言動が琴線に触れるようなこともあったのかもしれないです。

何が不満でどんな落どがお互いの間にあったのかは今でもわかりませんが、友人からの連絡で行き場を失いかけていた旧名ポウちゃんを我が家に迎えることができて本当に良かったと思います。

先住猫が二匹もいてやりずらいなーとか、オス猫ってグイグイ来るし気にくわないしでイライラする!などと思っていることは確かですが、横になっている所に爪切りでネイルケアをそっとしてあげても( ˘ω˘)スヤァとしている姿を見れば、安心して我が家で過ごしてくれているのだろうと感じる今日この頃です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました